(なんと!!)約40年前に使っていた教科書の副読本が我家にある。
数回の引っ越しと断捨離を潜り抜け、残っている。
そこでは、今のネット社会が予想されていた。
ネットの無い時代に想像された、ネット生活

私が中学生時代に、現代社会という教科で使っていた副読本(資料の本)。
表紙には、『1983 テーマ別 資料現代社会』と載っている。
東京法令出版

情報化社会と人間生活—–-情報の洪水の中で 現代の文化(122ページから)の項目で、未来を予想している。
イラストが、とても興味深い。(イラストは、123ページ)

(以下本文)
④未来の暮らしはこうなる—高度情報システム(INS)現場では
……ISNが、完成すれば、……❝在宅勤務❞も夢ではなくなるという。働きバチの我が国のサラリーマンの特殊性からみて、ただちに❝在宅勤務❞になるとは断言できないが、仕事のある職場に人間が出勤するのではなく、人のいる所へ電気的に仕事を移動させるなど、勤務形態を改善することは可能だ。

職場では
イラスト内の本文
★在宅勤務…
「あなた今日はずっと在宅勤務?」
「うん、朝寝坊が出来るし、ラッシュの通勤地獄にあわなくてすむしな、あ-のどがかわいたジュースもってきてくれ」
<イラストを見て感じたこと>
コロナ以降、急激に進んだ在宅勤務。
明らかにこの未来予想と違うのは、専業主婦の割合や成婚率の低下などで、ジュースを持ってきてくれる女性の存在が少なくなったことかもしれない。
アサガオが咲き、服装は夏服。机の隣にはゴミ箱を置く……。基本的には変わらない家庭生活なのに80年代臭さが残るのは、1986年施行の男女雇用機会均等法が、未来予想図の計算に入っていなかったからかも?
在宅勤務をしている男性がパイプタバコをくわえているのも、平成以降のタバコ離れを予想していなかったと見える。1980年代には、まだ職員室に(下手したら小学校の教室の先生の机に)灰皿があったように記憶している。令和の現代では、考えられない状況だ。
今から数年後には、『ジュースに刺してあるストローは、紙ストローなのか?』と、環境問題(?)からくる変化から、突っ込みをいれているかもしれない。

家庭では
イラスト内の本文
★ホームショッピング…
「姉ちゃんドレス買ったの」
「ええ 料金の支払いはホームバンキングシステムで在宅決済よ」
(イラスト:森吉正照 『毎日新聞』1982.8.24)
<イラストを見て感じたこと>
ネットショッピングとネットバンキングも2023年の現在、普通のことになった。
もはや、登場する小道具からしかイラストに違和感は感じない。
固定電話や、ビデオデッキらしきモノが乗っている厚みあるモニター。頭に固定されているヘッドフォン。……間違い探しのようにチェックすれば、違和感の原因が見つかる。
いや、違和感の原因は小道具自体ではなくて、そこからくる空間の認識。
こんな大きいモニターを置いて、大きい丸いテーブルとカサばる椅子を置くなんて、部屋が広すぎないか?よけいなモノを描いていないから、スッキリと片付いて広く見えるだけなんだろうか?……。ミニマムに暮らす家庭なのかもしれない。
モノがあふれバブルへと向かう80年代に、シンプル生活の未来(令和)が予想されていた!?